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感想、添削募集(二次創作小説)
初めてこのサイトを利用するので何か失礼がありましたら申し訳ありません。問題があれば削除します
刀剣乱舞の二次創作です
1カ月前、初めて書いた小説で、そのあと別に何本か書いた後、今日書き直しました。
AIに見てもらったのですが、文章が素人なことはわかりました。でもどう直したらいいか分からず…
よければ感想や添削いただけたら嬉しいです
1万字を超えているので少し長いです
『一振り目の、その先』
「もう辞めたい」
いつも帰る前は連絡が来るのに、今日は連絡が来ていなかった。家で次の研究室の雑誌会の準備をしようとパソコンの前でSciFinderを見ていた。論文をダウンロードしようとACSのサイトを開こうとしたら、突然ドアベルが鳴った。妹が玄関に生気のない顔で立っていた。外はもう日が落ちて暗く、玄関から漏れた光で照らされた妹の顔色は悪かった。何日も寝ていないのだろうか、目の下にクマができている。
「玄関じゃ、なんだから」
家の廊下はしんとして私たちが歩く音だけが鈍く響いていた。電球が古くなっているのか、少し薄暗い。リビングに妹を座らせた。奥側の左側が妹の定位置だった。妹は黙って俯いている。
「……折っちゃったの」
妹は優秀な審神者だった。大学を卒業してすぐ、政府職員になった。上司の勧めで兼任しないか、と新しい本丸を任されたと言っていた。
妹は机の角を眺めながら戦場で起きたことを話し始めた。私はなんと声をかけたら良いかわからなかった。妹が最初に選んだ刀で、ずっと一緒に戦ってきた一振り。私は、その人に会ったことはなかった。妹が審神者になった頃も、私は本丸に行ったことがなかったし、妹が見せてくれた写真や、たまに聞かせてくれる話の中でしか、その人のことを知らなかった。
前回帰ってきた時。
「あのひと、この前こんなこと言ってたんだよ」
妹は笑顔だった。内番で馬に顔を舐められて、少し嫌がっていたけど、馬の背を撫でていた。甘いものが好きで、昨日のおやつは豆大福だったから、あまりが出ないか厨の周りをうろうろしていた。この間、万屋で新しい湯呑みを買っていて、それがすごく真緑だった……。そんな、なんでもない日常の話。
私は妹の話を聞きながら、写真の中の妹の初期刀を見ていた。白い布を被り、その隙間から金髪の髪が覗いている。口元は笑ってはいないが、力が抜けて穏やかな表情だった。隣には妹と茶髪の神職を思わせるような格好をした男が写っていた。
妹の声が止んだ。ハッとして顔を見た。妹の頬を涙が伝っていた。
「私がもっとしっかりしてたらこんなことにならなかった」
妹が手で顔を覆った。
「……そんな」
「私の責任だよ」
妹はそれ以上何も言わなかった。部屋に啜り泣きが響く。電灯は寿命を迎えて、チカチカと瞬いていた。私は何も言うことができず、ただ妹の前にティッシュを置いた。
しばらくして、妹は本丸を離れる決断をしたようだった。本丸そのものを手放し、もう二度と審神者に戻らない。本気でそう思っているようだった。だから私は提案した。
「……私が引き継ごうか?」
「え?」
「うん。やってみたらなんとかなると思う」
「でも……」
「大丈夫だよ、多分」
全く自信はなかった。大丈夫。そう言い切って妹を安心させたかったけれど、多分、と無意識に付け足していた。表情にも出ていたと思う。けれど妹は少し微笑んだ。
「……ありがとう」
一度他人に譲渡した本丸を、あとから簡単に元の審神者に戻すのは難しい。もし、妹がまた戻りたくなった時、帰れる場所を残しておきたかった。いつか戻る気になったら、戻っておいで。この言葉を言えなかった。言ったら重荷になると思った。私は本丸を預かるつもりで審神者になった。
初めて本丸に足を踏み入れた時、少し驚いた。本丸の外は冬なのに、空気が暖かい。桜の木は満開で風に乗って花びらが目の前を通り過ぎていった。空は雲一つなく、遠くに小高い山が見えた。立派な日本家屋が目の前に建っていた。
本当に来てしまった。もう戻れない、と少し怖気付いた。妹から何度も話を聞いていた場所なのに実際そこに立ってみると、自分がすごく場違いな人間になったように思った。
廊下を歩いている刀剣男士たちは、私を一瞥した後、楽しそうに会話しながら歩いていった。昨日までの主は妹だった。今日からは私。それだけのことなのに、私はまるで妹のものを奪ってしまったような気分になっていた。
「主」
声をかけられて振り返ると、へし切長谷部が立っていた。茶髪の神職を思わせる格好。妹が見せてくれた写真たちにも、よく写っている刀だった。
「はい」
「まずは本丸の運営について、いくつか確認していただきたいことがあります」
「……はい」
そこから始まった説明は、想像以上に難しかった。
出陣、遠征、手入れ、鍛刀、刀装、資源の管理、内番、演練。
聞いたことはあるが、自分が判断する立場になった途端、どうしたら良いのかわからなくなる。必死にメモを取った。間違いは一つもあってはならなかった。
数日後、私は早速失敗した。出陣した部隊の一振りが中傷になったため、私はすぐに撤退させた。妹が大切にしていた刀たちを私の判断で折るわけにはいかなかった。中傷の文字が見えたとき、あの日、帰ってきた妹の姿が浮かんだ。そこからは無意識に撤退を指示していた。
「なぜ撤退させたのですか」
報告を聞いた長谷部の声が低くなる。
「中傷が出たので……」
「中傷ならば戦闘続行可能です」
「でも、もし折れたら……」
「重傷になったら撤退すればいいのです」
「……」
長谷部が深くため息をついて、額を抑えた。トントンと机を人差し指で叩く。
「主……お守りは持たせていますね?」
「はい」
「ならばなおさら中傷で撤退する必要はありません」
「でも……」
「そんなことをしていたら勝てません!」
私はビクッと肩を震わせた。俯いて指先を何度も擦る。
「す、すみません……」
「……謝って欲しいわけではないのですが」
その様子を見ていた山姥切長義がため息をついた。
「……長谷部、少し落ち着きなよ」
「だが!」
「君が正しいのはわかっているけれど、今の主に一度に全てを叩きこんでも無理だろう」
長義は私をチラッと見た後、腕を組んで、壁に背中を預けた。
「主。わからないことがあったら、ちゃんと聞きなよ」
「……はい」
「わからないまま判断される方が困るからね」
「すみません……」
「謝って欲しいわけじゃないんだけど」
また怒られてしまった。でも、どう答えたら良いか、正解がどうしてもわからなかった。
その後も似たようなことが何度かあった。私は慎重になりすぎた。刀が傷つけば撤退する。簡単すぎる戦場に出陣する。危険そうなら出陣しない。
何かを判断しようとするたびに「もし失敗したら」とじっとりした汗が出てくる。私のせいで妹の刀を折るわけにはいかなかった。
妹が主だった時、この本丸は3ヶ月足らずで演練では負けなし、戦績はいつも上位だった。私が主になってから戦績はどんどん落ちている。私のやり方では本丸は強くならない、と長谷部は何度も私に説明したし、長義も口を挟むことがあった。
長谷部と長義から教わったことを書き留めたメモ帳が三冊をこえた。なのに、まだ、できない。その上、臆病な性格が災いして、怒られるたびに頭が回らなくなる。
妹が当たり前にやっていたことが私には一つ一つ難しかった。
そして、ある頃から本丸の運営の判断を長谷部と長義がすることが増えていった。最初は私が決めていたことが、二人によって先に決まっている。私が迷っている間に長谷部が指示を出し、長義が全体を調整する。
そういう風にやるようになってから、戦績はまた上向いてきた。だから、私は何も言えなかった。ただ、横でやり方をメモしていることしかできなかった。それも意味がない行為かもしれない。そう思い始めていた。
時間が経つにつれて演練や催物についても少しずつわかることは増えてきた。ただ、私は人に質問するのが苦手だった。質問した内容、どう思われるだろう。そんな簡単なこともわからないなんて。そう言われたらと思うと口を閉じてしまう。演練に出ても他の審神者に声をかけることなんてできない。わからないことがあっても、自分で調べて、それでもわからなければ、経験から多分こうだろうと適当に結論づける。その癖が後になって大きな失敗に繋がった。
催物の中には、通常の出陣とは違って刀剣男士が折れないものがある。知らなかった。だから普段の出陣と同じように中傷や重傷が出れば撤退した。長谷部と長義に注意された瞬間、血の気が引いた。
「……そんなの知らなかった」
「だから、わからないことは聞けと言っただろう」
長義が少し呆れた調子でそう言った。
「……はい」
「君は本当に妙なところで頑固だね」
私は何も言えなかった。その一件から完全に本丸の主導権は二人の手に移ってしまった。
演練ではほとんど負けなくなった。戦績も上位の下の方にほぼ戻った。
演練では刀たちは私の顔を立てて、伺ってるふうに見せかけてくれる。けれど、実際は私は主らしいことを何もしていなかった。
それでも、仕事が終わった後、毎晩勉強をすることはやめなかった。妹が残していった記録を読み、本を読み、出陣の記録をつけ、毎日少しずつ覚えていった。いつか妹に追いつきたい。少なくとも妹が戻ってきた時「任せて大丈夫だった」と思ってもらえる程度には……。メモ帳は五冊を超えた。
そんな中で、私が審神者になって初めて、自分の手で鍛刀した刀が顕現した。変に力が入って、うまく歩けない。いつもより廊下が長く感じた。鍛刀部屋の引き戸をゆっくり開けた。
そこに立っていたのは白い布を頭から被った男だった。布の隙間から金色の髪が覗いている。
「……山姥切国広」
名前が自然と口からこぼれた。目の前の男がこちらを見る。
「……あんたが、俺を呼んだ主か」
「うん」
それ以上言葉が出なかった。妹が見せた写真を思い出した。白い布、そこから覗く金色の髪。妹がよく話していた初期刀。でも、今ここにいるのはその山姥切国広ではない。
わかっているのになぜか心が妙にざわついた。周囲にいた刀剣男士たちも何も言わない。火がはぜる音以外、音がなくなった。
国広はその空気をなんとなく感じ取っていた。自分が顕現した瞬間から何かがおかしい。歓迎されていないのだろうか。けれど、目の前の主は自分を嫌っているようには見えなかった。ただ、酷く困ったような顔をしていた。
「……よろしくお願いします」
何秒か後にやっと出てきた言葉に、国広は少し目を伏せた。
「ああ。こちらこそ」
それが私と山姥切国広の最初の会話だった。私にとっては初めての一振り。国広にとっては自分を顕現させた新しい主。ただ、それだけの関係だった。この時は、まだ。
最初の頃、私と国広はあまり話さなかった。元々、私は誰かと話すこと自体あまり得意ではない。必要なことは話すけど、それ以外の雑談になると何を話したら良いかわからなかった。三〜五人くらいの集まりでは、ただ相槌を打って場にあわせて少し笑うだけのことが多い。
だから国広と会っても「おはよう」と挨拶するだけで終わることが多かった。国広の方もこちらから話しかけなければ無理に話そうとしなかった。それが私にとっては少し楽だった。
妹から聞いていた国広もあまり人付き合いが得意ではないような印象だった。口数が少なくて、人の輪に入るのが苦手で、静かな人。私と同じ。
もちろん、妹の初期刀と会ったことはない。話に聞いていただけ。それでも私はその話から勝手に「国広はこういう人なんだ」と思い込んでいた。
「今日、寒いね」
ある日の朝、縁側に白い後ろ姿を見つけた。ぼんやり庭を眺めていたらしく、声をかけたら一瞬ビクッと布が震えた。国広が振り返る。
「ああ」
「この景趣、ちょっと寒すぎる気がする。冬ってこんなに寒かったっけ」
「知らん。俺は刀だからな」
「そう」
その後は何も話さなかった。何か言わなければならない。そういう気分にならなかった。部屋に戻る時、あの少し驚いた顔を思い出して、笑みが溢れた。
国広もまた、主は自分と同じような人間なのだと思っていた。夕食の席は一番端で、いつもできるだけ人が少ない時間に食べている。畑仕事をする時は、一人で黙々と収穫した野菜を運んでいる。たまに、誰もいない共有スペースの床を箒ではいていた。だから国広は、主も本丸に馴染めていないのだと思っていた。
いつのまにか、国広は本丸の一員として過ごせるようになっていた。顔を合わせれば、少し世間話をする。食事の席では誰かが隣に座る。他の刀から頼られることも増えた。宴会の準備もよく手伝っているみたいだ。料理を両手に持って厨と往復していた。
私はそれを見て、嬉しいと思っていた。自分の一振り目が、本丸で楽しく過ごせていることに安心していた。けれど、ある日私はふと気づいてしまった。
——私よりこの人の方が本丸に馴染んでいる。
すっと胸の奥が冷えた。最初は自分と似ていると思っていたのに、国広は私が思うよりずっと器用に他の刀たちと付き合っている。私より後からきた刀たちもそうだった。最初は挨拶しかしていなかったはずなのに、気づいたらみんなと冗談を言い合っている。私より後からきた刀が私より早くみんなの輪の中に入っている。自分がどこに立っているのかわからない。
夕食の席、少し離れた斜め向かいで国広が隣の刀の話に相槌をうっている。隣の刀がこぼした水を拭いてあげていた。ありがとう、と言われて少し微笑んでいる。
私は夕食の残りを持って席を立った。
宴会は大体断っていた。何を話したら良いかわからないし、隣の人に気を遣わせるのもいやだ。他の人たちが話している中に入っていく勇気もない。ただ新人歓迎会だけは主が欠席するわけにはいかないと言われて渋々参加した。
主だからと誕生日席に座らされた。両隣では刀たちが楽しそうに盛り上がっている。私はそこにポツンと座っていた。誰かが話しかけてくれれば答える。笑い声が大きく上がれば、つられて少し笑う。でも自分から会話に入ることはできなかった。
机のほぼ対角線上に、国広が座っていた。短刀に囲まれて、背中に寄りかかられている。少し鬱陶しそうだけど、表情は明るかった。
国広がふとこちらを見て軽く手を振ってきた。私は手をあげかけて、そのまま下ろした。
国広が楽しそうに過ごせていて、喜ぶべきなのに、私はなぜか、喉に背骨がひっかかっているような違和感があった。
私もあんな風に過ごせたらよかったのに。私と何が違うんだろう。一瞬浮かんだ思いを頭を振ってすぐにかき消した。
その夜、部屋に戻ってから私は一人で考えていた。もう手遅れなのかもしれない。本丸は私がいなくても回っている。刀たちも私がいなくても笑っている。私が無理に主らしく振る舞おうとしても何になるのだろう。
それでも筆を取った。今日のメモ帳を整理した。七冊目。なのに……。
悔しい。
メモ帳の上に一粒の涙が落ちた。
それでも部屋の明かりはその日の深夜までついていた。
国広はそんな主を見ていた。自分を顕現させた主。いつも申し訳なさそうな顔をしている。それでも毎日勉強しているらしく、過去の記録を置いている本棚はいつも一部分あいていた。部屋の明かりは毎日、夜遅くまでついていた。だから、国広は主が何もしていないとは思わなかった。ただ、思っていたよりもずっと不器用な人なのだと思うようになった。
国広が、自分が二振り目だと知ったのは顕現してからしばらく経ってからだった。
「そういえば国広、お前は今の主の一振り目だったな」
誰かがふと思い出したように言った。
「ああ……そうだ。一振り目だと聞いている」
食堂が一瞬静かになった。国広は、その沈黙の意味を初めて気にした。なぜ誰も続きを言わないのだろう。なぜ主は、少し離れたところで黙っているのだろう。その横顔を見つめた。
その日の夜、本丸の記録を置いてある本棚からいくつか、記録を取り出して読んだ。前任の審神者についての記録。そこに自分と同じ刀の名前があった。山姥切国広。初期刀。出陣や内番の記録を辿る。しかし、ある日から突然、その刀の記録だけが途絶えていた。
国広はしばらく考えた。そしてようやく理解した。自分が顕現された時の妙な空気。主が自分を見た時に浮かべた、困ったような表情。今日の妙な沈黙。
そうか。前の自分は折れたのだ。
本棚の前に散らばってしまっていた記録をゆっくり戻しながら、折れたこの刀のことを考えていた。
翌日の朝、国広は主を呼び止めた。縁側には、東側にある太陽から光が強く差し込んでいた。床板が白く輝いていた。
「主」
「どうしたの?」
「前の俺のことを聞いても良いか」
主の表情が固まった。それだけでわかった。被っている布を少し引き下げる。
「やはりな」
主の表情が曇っている。鳥の鳴き声と風に木々がざわめく音が廊下に届いていた。風に主の髪がふわっと靡いた。
「俺と同じ名前の刀がいたんだな。前の主の初期刀だったのか?」
「……うん」
「今は?」
主は答えなかった。顔色が悪い。俯いて、服の裾を握っていた。国広は目を伏せた。
「そうか」
それ以上聞かなかった。しばらくして主が小さい声で言った。
「……ごめん」
「なんであんたが謝る」
「だって、国広見るたびに妹のこと思い出すし……私も最初はちょっと気まずかったから」
「俺が、同じ刀だからか」
「うん……妹から話を聞いていたし、写真も見てたから。だから国広が来た時、なんていうか……不思議な感じがした」
「前の俺を知っていたのか?」
「私は会ったことないよ」
国広が顔を上げた。布が少し捲れた。
「会ったことがない?」
「うん。妹から話を聞いていただけ。写真で見たことはあるけど、実際に会ったことないよ」
国広は黙った。昨夜の記録を見た時、主は折れた自分を今の自分に重ねていると思っていた。しかし違った。主が自分に向けていた妙な感情は、自分自身に対するものではなかったのか。
「妹がよく国広の話してたから」
「……そうか」
「だから、私も勝手に知っているような気になってたんだと思う。でも実際には知らないんだよね」
主は少しだけ笑った。宴会にいる時のような、引き攣った笑いでなくて、自然な笑顔だった。
「今の国広のことはこれから知っていけば良いよね」
国広と主の間を、少しぬるい風が吹き抜けていった。白い布が揺れた。
「……俺は俺だ」
「うん」
「前の俺がどうだったとしても、俺はあんたが顕現させた俺だ」
「うん」
「なら、あんたがそんな顔をする必要はない」
主は少しだけ目を伏せた。
「……ありがとう」
それからしばらくして妹から連絡が来た。
「お姉ちゃん」
「なに?」
「……私、戻りたい」
私は一瞬だけ息を止めた。ずっと待っていた言葉だった。
「本丸に?」
「うん」
「……そっか」
「もう一回、ちゃんと向き合いたい……今度こそ」
「うん。帰っておいで」
私は笑顔を作ったつもりだった。けれど、国広といる時のような自然な笑顔ではなかったかもしれない。
妹は本丸に戻ることになった。私はそのために本丸を預かっていたのだから。だから、寂しくない。そう思おうとした。けれど、どうしても手放したくないものがあった。
山姥切国広。私が初めて顕現させた刀。私が初めて「私の刀」だと思えた存在。この人だけは私の手元に残しても良いのではないか。そんな考えが一瞬頭をよぎった。
私がここまで頑張れたのは国広がいたからだ。国広となら笑えた。少しだけ肩の力が抜けた。彼だけは私が主であることを受け入れてくれていた。だから……。
そう思ってしまった。けれどすぐ妹の顔が浮かんだ。
妹の初期刀。妹が大切にしていた一振り。折れてしまった彼。もし妹が戻ってきた時に山姥切国広だけいなかったら、妹は何も言わなくても、きっと傷つく。
私は国広を手元に残すことを諦めた。
「……国広」
「なんだ」
いつものように縁側に白い布の後ろ姿があった。振り向いた彼の顔は普段通り穏やかだった。
「本丸を、妹に返すことになったの」
「そうか」
「だから、国広も……」
そこまで言って、声が詰まった。
「妹のところに留まってほしい」
国広の目が見開かれた。その後少し下を向く。本当は、今目の前にいる主について行きたかった。自分を顕現させた人、初めて主と呼んだ人、前の自分がどうだったとしても自分にとっての主はこの人だった。
「俺はあんたについていく」
そう言いたかったのに、
「国広は、妹のところで妹を支えてほしい」
先にそう言われた。国広は言葉を失った。布の端を握る。
「……俺は」
「うん」
「俺はあんたの刀だろう」
主は少しだけ困ったように笑った。
「そうだよ」
「なら……」
「でも妹の本丸だから」
もし、前の審神者が戻ってくるとしたら、主は全て返すだろう、そんな予感はしていた。
「……わかった」
国広はようやく一言絞り出した。主は微笑んだ。
「ありがとう」
少しだけ、口の中が苦かった。本丸の庭は二人が初めて出会った時と、同じ冬の、白くうっすら雪が降り積もった景趣だった。
妹が戻ってくる日、私は本丸に行かなかった。行けばきっと離れられなくなると思った。国広と顔を合わせれば妹がもう一度失うとしても、やっぱり連れて行きたいと思ってしまう。みんなの顔を見れば自分もここに残りたいと思ってしまう。
だから私は本丸を訪れることをやめた。妹から送られてくる写真だけを楽しみにすることにした。手紙に同封された写真にはみんなが写っている。
妹が笑っている。刀たちもどこか嬉しそうだった。その中に国広もいた。白い布の下から金色の髪が覗いている。私はしばらく写真を眺めた。
「……よかった」
自然に口からこぼれた。これで良い。妹の本丸にはちゃんと山姥切国広がいる。妹の本丸で楽しそうに過ごせている。それならそれでいい。私は本丸を守り通して、妹に返せた。それだけで十分なはずなのに。
写真に写った彼を見て、少しだけ胸の奥が痛んだ。でももう終わったことだ。写真の彼を指で撫でた。私は写真と手紙を封筒に戻した。
これ以上考えたら、きっと泣いてしまう。
その頃本丸では、国広が新しい主の隣に立っていた。戻ってきた妹は、昔と同じように笑っている。刀たちも口々に妹に話しかけていた。国広はその様子を見ながら、複雑な感情を抱いていた。
今の主。そして自分を顕現させた主。どちらも大切だった。けれど自分が主と呼びたいのはもう一人の方だった。あの人は自分をここに残した。自分のためではなく妹のために。あの日の会話を思い出した。
「国広は妹のところで妹を支えてほしい」
あの言葉を聞いた時、何も言えなかった。もしあの人が「私と一緒にきて」と言っていたら、自分は迷わずついて行った。だからこそあの人が自分を手放したことが、苦かった。
自分はずっと、あの人を弱い人間だと思っていた。一人で黙々と本丸の作業をしていた姿が浮かんだ。それでも最後には、自分が一番欲しかったものまで妹のために手放した。
国広は新しい主の隣で静かに目を伏せた。
「……主」
その呼び方に今の主が振り返る。
「どうしたの?」
「いや」
国広は首を横に振った。
あの人が自分のことを気にしているのなら、どうか、心配しないでほしい。ここは大丈夫だ。あんたがいなくなったことを寂しいと思う刀はいる。俺もその一振りだ。
それでもあんたがここに残していったものまでなくなるわけじゃない。あんたが守ろうとしたものを、俺たちが守っていけば良い。だから、もう自分を責めなくて良い。あんたは最後までこの本丸の主だった。
そして俺にとっては——
あんたが俺を顕現させたあの日から。
俺の主は、あんただけだ。
(追加ストーリー)
山姥切国広は修行の話が来た時、すぐに返事をしなかった。
今主と呼ぶべきなのは妹だということくらいもうわかっている。妹が戻ってきてから随分経っていた。もう姉と過ごした時間より、妹と過ごした時間の方が長い。
それでも修行という言葉を聞いた時、頭に浮かんだのは妹ではなかった。
姉だった。
自分が初めて顕現された時のことを思い出した。姉は自分を、見た瞬間困ったような顔をした。周りの刀たちも一言も話さず、火がはぜる音だけがしていた。周りの反応が妙だったので、最初は歓迎されていないのかと思っていた。後になって、一振り目が折れていることを知った時にようやく納得した。
だから最初は少し距離があった。話すようになったきっかけは思い出せない。気づいたら会うたび、話すようになった。
ある日、廊下ですれ違った姉が、
「今日のご飯、おいしかったね」
と珍しく嬉しそうに話しかけてきた。
「ああ。鯖は旬だからな」
それから、あのおかずが気に入っている。あのおやつが美味しい、と少しだけ話をした。詳しい内容はもう思い出せない。
またすれ違った時は、誰かがいたずらをして庭に穴があいていたから、頑張って農機具で埋めたと言っていた。その次は、出陣先で見た、白くて小さい花弁が集まった花の話。気づけば姉と話すことはそれほど難しくなくなっていた。
「……これ、お願いしてもいいかな?」
姉が長谷部と長義と話していた。この二人と話す時、いつも姉の眉はハの字になっていた。それ以外の刀と話す時もいつも申し訳なさそうな顔をしている。
そんな姉が自分と話している時は少しだけ楽しそうに笑う。国広はそれを見るたび、知らないうちに肩の力が抜けていくのを感じた。最初の印象で嫌われているのではないかと無意識に思っていたらしかった。
積極的にそばにいたわけではない。けれど、すれ違ったら必ず、世間話をする。姉が一人で何かしていたら手伝う。そのくらいの関係になっていた。
姉が本丸を離れる日、国広は本丸の前まで見送っていた。
「俺も一緒に行っていいか」
何度も口から出そうになった。その度に
「国広は、妹のところで妹を支えてほしい」
この言葉が蘇って結局、
「また会おう」
これだけしか言えなかった。
「……いつかね」
後から知ったが、姉はこの時本丸に二度と戻らないつもりだったらしい。姉の初めての嘘だった。本丸の外は冬だった。冷たい風が木々を揺らしているのが見えた。空にら薄く雲がかかっていた。門の内側から、姉の背中が見えなくなるまでずっと見つめ続けていた。姉は一度も振り返らなかった。
妹の元に留まってからも姉のことを思い出すことはあった。夕食に姉が好きだったおかずが出れば、姉が喜ぶだろうと無意識に思ったり、廊下を歩いていて似たような背中を見れば、ほんの一瞬だけ目で追ってしまうこともあった。けれど、いつしか特別なことではなくなっていった。
妹に呼ばれればそちらを振り返り、妹にお茶を誘われれば一緒に時間を過ごし、出陣から戻れば今日の出来事を話す。そういう日々の中に、姉を思い出す時間も自然に混ざっていった。
修行に行く。今の主のために強くなる。それなら迷う理由がない。国広はしばらく筆を持ったまま動かなかったが、やがて紙に短く文字を書いた。
修行に行く。
それだけだった。姉ならきっと行っておいでと言うだろう。けれど、自分自身の迷いをなかなか断ち切れなかった。しばらく、手紙を見つめていた。
長い修行を終えて戻ってきた時、国広は思っていたほど自分が変わっていないことに、少し驚いた。もちろん、以前とは違って、見るものも考えることも増えた。けれど、姉のことを思い出しても、もう胸の奥が引き絞られるようなことはなかった。それでもあの日のことを忘れたわけではない。忘れないまま歩いていける。そう思った。
それからしばらくして、妹が結婚することになった。相手は長谷部だった。ある日、妹が長谷部に姉のことを聞いているのを国広はたまたま聞いてしまった。
「お姉ちゃんってどんな感じだった?」
長谷部はしばらく、自分の手を見つめていた。
「……よくわからない方でした」
「わからない?」
「ええ。何を考えているのか、何を望んでいるのか。私は、それを聞く前に決めてしまうことが多かったので」
妹が首を傾げた。
「お姉ちゃんってそんなに何も言わない人かな?」
「……私の前ではそうだったのかもしれません」
長谷部は姉時代の本丸に思いを馳せているようだった。
妹が長谷部を選んだ理由はみんななんとなく察していた。そして長谷部も、妹が自分を選んだとわかった瞬間だけは、驚くほどあっさりとその手を取った。
それからしばらくして妹の結婚祝いの日が来た。姉が来ると聞いた時、国広はあの日のことを思い出した。また会おう。その時が来たのだと思った。
姉は本丸に来たがらなかったが、妹がどうしても来て欲しいと言ったらしい。姉は断りきれなかった。国広は、あの時の言葉が嘘だったことをその時知った。それでも、姉はここへ来た。それなら、それでよかった。
本丸の外は秋だった。門の周りにイチョウの木が立っていた。黄色の葉がひらひらと落ちていた。門の前はイチョウでできた黄色の絨毯が敷かれていた。久しぶりに見た姉は、門のところで少しだけ立ち止まっていた。中へ入ろうとして何かを思い出したように、一度だけ深く息を吐いた。その姿をみて国広は声をかけた。
「久しぶりだな」
姉が振り返る。少し驚いた顔をしていた。
「あ……国広」
「元気だったか」
「うん。国広は?」
「俺もだ」
少し冷たい風が吹き抜けた。国広の鉢巻がひらりとひらめいた。
「修行、行ったんだって?」
「ああ」
「どうだった?」
「長かった……だが、行ってよかったと思っている」
「そう」
姉が先程の風で顔に張り付いた髪の毛を指で外した。少し微笑んだ。
それから修行先であったことや、最近の本丸のことを話した。話しているうちに昔と同じようなくだらない話になった。何もかもが戻ったわけではない。主は妹になった。自分も修行を終えた。姉はもう、この本丸の主ではない。それでも昔のように笑えた。
「姉君」
背後から声がして、姉が振り返った。長谷部が立っている。いつものように神職を思わせる正装だった。
「本日はお越しいただきありがとうございます」
長谷部は丁寧に頭を下げた。
「……うん」
姉の返事が少しだけ遅れた。長谷部は顔を上げたが、それ以上は何も言わない。しばらくして、姉がぎこちなく笑った。
「なんか他人行儀じゃない?」
「……今の私は、あなたの妹君の夫になる身ですので」
「……ああ、そっか」
風が木々を揺らしていた。黄色の葉がひらりと落ちる。長谷部が姉の顔を見た後、何か言いたそうに口を開きかけて、閉じた。
「相変わらずだね、君」
門の向こうから長義がやってきた。本丸の外に出る。一瞬寒そうに腕を擦った。
「……長義」
「なんだい」
「久しぶりなのに、いきなりそれ?」
「久しぶりだから言ったんだろう」
長義が大袈裟に肩をすくめた。姉がふ……と息をもらした。
「長義も相変わらずだね」
「当然だろう」
長義は昔と変わらない調子でそう言って、戻って行った。その背中を見送って姉は小さくわらった。
その後、姉は妹の隣に座った。妹が何かを話すと姉は笑いながら身を乗り出して、時々長谷部の方を見ては何か言っている。
気づけば姉は随分とよく喋っていた。周りの刀たちが少し不思議そうに見ている。誰かがつぶやいた。
「……昔から主は姉君の自慢話ばかりしていたな。何を聞いても『お姉ちゃんならわかる』『お姉ちゃんはすごい』『困った時はいつも助けてくれる』と言っていた」
姉が驚いている。
「え……私の話そんなにしてたの?」
「そりゃもちろん」
姉と妹の周りに刀たちが集まって楽しそうに話しているのを、対角線上の端から見ていた。
帰る時間になり、姉が国広のところへ来た。
「じゃあ、帰るね」
「ああ」
「今日は来てよかった。修行の話聞かせてくれて、ありがとう」
姉は微笑んだ。
「……俺も、話せてよかった」
それだけ言って二人とも黙った。昔ならここで何か言わなければいけないと思ったかもしれない。けれど今は何も言わなくていいと思った。
「じゃあね、国広」
「ああ」
姉が背を向ける。イチョウの絨毯の上を、数歩進んだところで姉が振り返った。国広と目が合う。姉が笑った。国広も少しだけ微笑んだ。
今度は、また会おう、と言わなかった。
「国広、どうしたの?」
いつのまにか妹がすぐそばまで来ていた。
「……なんでもない」
そう答えて、妹の元へ戻った。もう振り返らなかった。
文章自体は大きく破綻していたりものすごく読みにくいとは感じなかった。それだけにシンプルに面白くなかったという感想が際立った まず冒頭のSciFinderとACS。これらがあとから出てくるわけでもないので科学系のデータベース、出版社のWebサイトだと書くべき。ジャンル独自のものでもなく無駄に万人に通じづらい固有名にする意味がない 姉がいつまで経っても成長できない場面が長過ぎる。周囲からアドバイスもあるのに主人公が成長できないのは読者とってかなりストレスポイント。メモ帳がどんどん増えていく描写で長い間それが続いたことは十分に示せてるから、演練や催物について〜の場面はバッサリ削っていい 長谷部の一人称が間違ってる。個人的にこれが1番致命的。話がどうこう全部置いてあそこで読むのやめようと思った。あの口調、態度で俺なのがいいのに 全部読んで感想がこれなんの話だったの?となってしまった 上手くいかない本丸運営を頑張って、唯一手放したくないと思った国広さえも妹のために手放したひたすら自己犠牲の姉を見せられたわけだけど、肝心のその姉に全く魅力がなくて応援したい気持ちも起こらない 妹も一度は審神者を辞めるほど初期刀の喪失にショックを受けたはずなのに、戻った本丸に自分の知らない国広がいるのをすんなり受け入れてるのも違和感が残る これならめちゃくちゃ月並みに、姉が国広だけは手放せなかったとするか、姉は置いていくつもりだったが妹が国広を受け入れらず連れて行って欲しいと言われる展開の方がよほどいい
コメントありがとうございます! サイトについては詳しく書けば書くほどいいと思っていました。ストーリーについてもアドバイスありがとうございます!GPTの添削でも同じところが何度も出ると言われていました。流れについても参考にさせていただきます
> GPTの添削でも同じところが何度も出ると言われていました。 それなのに直さないの何?
そんな攻撃的なの何で? お風呂ゆっくり浸かれば?
今でもかなり削ったのです…汗 どこをどう削ったら良いかもよく分からなかったので一段落分削ったりしたのですがまだ長いのですね 長谷部の一人称の件で嫌な気持ちにさせてしまい申し訳ございませんでした! そこだけすぐに直しました
フォローありがとうございます! 嫌な気持ちにさせてしまったこちらが悪いので…汗おきになさらず ありがとうございます!
1を書いたものだけど8は別人だ 自分は一人称が違うと没入感がブツっと途切れてしまうだけで不快とはまた違うよ。でも二次やるなら一人称二人称は重要視されやすいと思うのでよく調べた方がいい。このジャンルの場合二人称がわからん場合もあるけど 支部の話題が出てたのでちらっと見てきたんだが、国広と姉のCPの話だとは全く思わなかった 二人の間の感情が恋愛に見えなかった、恋愛にしては薄すぎたのでCPもののつもりならそこはかなりテコ入れが必要だよ
ありがとうございます汗調べずに思い込みで書いてしまってたので今ある小説の全ての一人称二人称を直します…!! 自分も恋愛のつもりで書いたわけではないのですがpixivに今まで投稿したことがなかったのでタグを何にしたら良いか分からなくてとりあえず刀さに…?をつけました…多分これだと思ったのですが もっと適したものがあるのでしょうか? 自分他の人の刀さにはネットの友達から直接見せてもらってるものしか読んでなかったので自分が書いてるのがなんなのかわかりません これは刀さにではないのでしょうか?
そう思って書いてないなら逆になんでそのタグ付けたの?合うものがないと思ったら付ける必要ないよ 自分の書いてるものがなんなのかわかりませんと言われても、こっちは読んだ感想として国広と姉のCPだと思わなかった以上のことは言えないよ キツく聞こえるかもしれないけど、なにを書きたいかもわからないのになんでこれ書いたの? 感想がなんの話だったんだ?になった理由も全部それが原因だと思う 芽生えかけた絆が育つことなく途切れる切なさが描きたいだとか、自己犠牲に終始する主人公が描きたいだとか、極論この一言を言わせたかったとか、そういうのすら全くなしに書いたって無味無臭にしかならないし、ストーリーの改善案も出ないよね
確かにそうかもしれません 今度からはテーマを決めて書きます! コメントありがとうございます!
読んだ時に感じた、添削というか、描写が足りないのではないか、と思った所を少しだけですが。ジャンル者ではありません、ごめんなさい 「もう辞めたい」 いつも帰る前は連絡が来るのに、(誰からの連絡か書きましょう)今日は連絡が来ていなかった。家で次の研究室の雑誌会の準備をしようとパソコンの前でSciFinderを見ていた。(誰がパソコンの前にいましたか?)論文をダウンロードしようとACSのサイトを開こうとしたら、突然ドアベルが鳴った。妹が玄関に生気のない顔で立っていた。(ドアベルが鳴り、主人公は何をしたか行動を書いたらいいと思います。それと、妹に会ったら挨拶をするとか、会話はしないのでしょうか。会話をしないならそれでいいのですが、妹の様子だけではなく、主人公の心の動きを書いて下さい)外はもう日が落ちて暗く、玄関から漏れた光で照らされた妹の顔色は悪かった。何日も寝ていないのだろうか、目の下にクマができている。 「玄関じゃ、なんだから」 (声をかけたのが誰かを書いて下さい。そして、その無言について主人公が何を思ったのかも書いて下さい)家の廊下はしんとして私たちが歩く音だけが鈍く響いていた。電球が古くなっているのか、少し薄暗い。リビングに妹を座らせた。奥側の左側が妹の定位置だった。妹は黙って俯いている。 「……折っちゃったの」 (妹の声はどういう感じだったのでしょうか。また、それを聞いて主人公はどう思いましたか?)妹は優秀な審神者だった。大学を卒業してすぐ、政府職員になった。(その職業がどれほど誇らしかったか、書いて下さい)上司の勧めで兼任しないか、と新しい本丸を任されたと言っていた。(その時の妹はどんな様子でしたか?ハレの日の様子なのでしょうか?) 妹は机の角を眺めながら戦場で起きたことを話し始めた。(ここでも、妹はどんな様子だったか、もう少し言葉が必要です。ハレの日の描写の後です。妹は落ち込んでいましたか?)私はなんと声をかけたら良いかわからなかった。(妹を気遣う言葉と、主人公が何を思っているのか、もう少し言葉での説明が欲しいです)妹が最初に選んだ刀で、ずっと一緒に戦ってきた一振り。私は、その人に会ったことはなかった。(人なのか刀なのか、はっきりしていません。それは人ですか?刀ですか?)妹が審神者になった頃も、私は本丸に行ったことがなかったし、(なぜ姉は本丸に行かなかったか、軽い理由でも重い理由でも書く方がいいです)妹が見せてくれた写真や、たまに聞かせてくれる話の中でしか、その人のことを知らなかった。 前回帰ってきた時。 「あのひと、この前こんなこと言ってたんだよ」 妹は笑顔だった。内番で馬に顔を舐められて、少し嫌がっていたけど、馬の背を撫でていた。甘いものが好きで、昨日のおやつは豆大福だったから、あまりが出ないか厨の周りをうろうろしていた。この間、万屋で新しい湯呑みを買っていて、それがすごく真緑だった……。そんな、なんでもない日常の話。(それを話して、どんな様子でしたか?浮かれていましたか?沈んでいましたか?) 私は妹の話を聞きながら、写真の中の妹の初期刀を見ていた。(私はどんな気持ちで写真を見ていましたか?)白い布を被り、その隙間から金髪の髪が覗いている。口元は笑ってはいないが、力が抜けて穏やかな表情だった。隣には妹と茶髪の神職を思わせるような格好をした男が写っていた。(男なのか、刀なのか、統一しましょう) 妹の声が止んだ。ハッとして顔を見た。妹の頬を涙が伝っていた。(妹の涙を見てどう思いましたか?) 「私がもっとしっかりしてたらこんなことにならなかった」 妹が手で顔を覆った。 「……そんな」 「私の責任だよ」 (どんな声でしたか?)妹はそれ以上何も言わなかった。部屋に啜り泣きが響く。(主人公はどんな気持ちで妹の泣いている様子を見守っていますか?)電灯は寿命を迎えて、チカチカと瞬いていた。(ここも主人公の気持ちを言葉にして書くといいです。)私は何も言うことができず、ただ妹の前にティッシュを置いた。
コメントありがとうございます! なるほど心理描写が足りないのですね。いただいたコメントを元に書き直します
「もう辞めたい」 妹からいつも帰る前は連絡が来るのに、今日は連絡が来ていなかった。私は、家で次の研究室の雑誌会の準備をしようとパソコンの前で科学系データベースを見ていた。論文をダウンロードしようと別のサイトを開こうとしたら、突然ドアベルが鳴った。来客が来たのかと、急いで玄関に向かったら、妹が生気のない顔で立っていた。外はもう日が落ちて暗く、玄関から漏れた光で照らされた妹の顔色は悪かった。何日も寝ていないのだろうか、目の下にクマができている。何かが起きている。嫌な予感からいつものように笑顔で迎えられなかった。 「玄関じゃ、なんだから」 妹は黙って靴を脱いだ。普段なら、玄関で出迎えた瞬間から、ずっと私に本丸の話をしているのに。家の廊下はしんとして私たちが歩く音だけが鈍く響いていた。電球が古くなっているのか、少し薄暗い。リビングに妹を座らせた。奥側の左側が妹の定位置だった。妹は黙って俯いている。 「……折っちゃったの」 か細い声だった。まるで妹の声でないようだった。妹は優秀な審神者だった。大学を卒業してすぐ、政府職員になった。上司の勧めで兼任しないか、と新しい本丸を任されたと言っていた。その表情は明るかった。自分の成果を認められて嬉しそうだった。 妹は机の角を眺めながら戦場で起きたことを話し始めた。私はなんと声をかけたら良いかわからなかった。あ……とかうん……とか言った気がする。妹が最初に選んだ刀で、ずっと一緒に戦ってきた一振り。私は、その刀に会ったことはなかった。妹が審神者になった頃も、私は本丸に行ったことがなかったし、妹が見せてくれた写真や、たまに聞かせてくれる話の中でしか、その刀のことを知らなかった。 前回帰ってきた時。 「あのひと、この前こんなこと言ってたんだよ」 妹は笑顔だった。内番で馬に顔を舐められて、少し嫌がっていたけど、馬の背を撫でていた。甘いものが好きで、昨日のおやつは豆大福だったから、あまりが出ないか厨の周りをうろうろしていた。この間、万屋で新しい湯呑みを買っていて、それがすごく真緑だった……。そんな、なんでもない日常の話。いつも彼や本丸での話をする時は楽しそうだった。 私は妹の話を聞きながら、写真の中の妹の初期刀を見ていた。白い布を被り、その隙間から金髪の髪が覗いている。口元は笑ってはいないが、力が抜けて穏やかな表情だった。隣には妹と茶髪の神職を思わせるような格好をした刀が写っていた。 妹の声が止んだ。ハッとして顔を見た。妹の頬を涙が伝っていた。肩を撫でようと、手を伸ばしかけて、やめた。 「私がもっとしっかりしてたらこんなことにならなかった」 妹が手で顔を覆った。 「……そんな」 「私の責任だよ」 いつもより数段暗い声だった。妹はそれ以上何も言わなかった。部屋に啜り泣きが響く。電灯は寿命を迎えて、チカチカと瞬いていた。私は何も言うことができず、ただ妹の前にティッシュを置いた。 ありがとうございました!この部分を修正しました
晒しトピに触る人いるの何…? 支部からの無断転載でしょこれ
申し訳ございません。確かに先にpixivには載せています。私のアカウントです… 最初の下書きなどや書いたアプリなどを見せることは可能ですがいかがでしょうか?
pixivのアカウントで自作証明しないと意味ないよ pixivの作品ページもしくはプロフィールにクレムに添削に出していることを記載するとかさ
概要欄に添削に出したことを追記しました! 一応証明になるかわかりませんが編集(?)画面です pixivに投稿したことがなかったので証明になるかわかりませんが…
AIの尻拭いを赤の他人の人間にやらせに来るな
コメントありがとうございます!AIに添削してもらっただけで本文は自分で書いてます!
AI出力したらさも小説っぽいものが出るから創作者になれると勘違いしちゃったのかな? なれないよ ここは創作者の掲示板だから、トピ主みたいな勘違いをした生成AIユーザーが大勢混ざろうとおしかけてきた結果、隔離トピが作られているよ↓ https://cremu.jp/board/20866962-ed76-4723-b273-192… AIユーザー同士で楽しめるディスコ鯖とか他の場所があるはずだけど、どうしてもクレムに混ざりたいなら隔離トピへ行ってね そこなら仲間がいくらか居るから、修正用プロンプトのアドバイスとか貰えるんじゃないかな?
コメントありがとうございます!すみません、この本文はAIで書いてないです AI小説もあるのでその時はそちらを利用させていただきます!
ん?これAI文章なの? 思ったより下手なんだね、AIの小説って > 家で次の研究室の雑誌会の準備をしようと ●●の●●の●●のって読みづらいしACSっていきなり出てきてお前何やねんってキレて最序盤で読むの辞めちゃった
コメントありがとうございます! AIの文章じゃないので普通に下手です汗汗汗
修正部のみ気になるところを直してみました。 「もう辞めたい」 次の研究室で行う論文紹介の準備をするためパソコンに向かって作業をしていると、突然ドアベルが鳴った。来客かと急いで玄関に向かうと妹が立っていた。 外はもう日が落ちて、玄関から漏れた光で照らされた妹の顔色は悪かった。何日も寝ていないのだろうか、目の下にクマができている。生気がない顔、というのはこういうことなのだろうか。帰ってくる前の連絡もなかった。突然の短期の帰省でも必ず連絡を入れるのに、だ。 恐らく、何かがあったのだろう。嫌な予感がして、いつものように笑顔で迎えることができなかった。 「玄関じゃ、なんだから」 そう言って部屋に入るよう促すと、妹は黙って靴を脱いだ。普段なら玄関で出迎えた瞬間から、ずっと私に本丸の話をしているのに。家の廊下はしんとして、私たちが歩く音だけが鈍く響いていた。リビングに入ると電球が古くなっているのか少し薄暗くて、そろそろ変えなきゃなと思いながら妹を座らせる。向き合うように置かれている2人掛けのソファ。片方はリビングの扉を背に、もう片方は窓を背にしている。その窓側にあるソファの左側が妹の定位置だった。妹は黙って俯いている。 「もう辞めたい」 沈黙が続いてどれくらい経っただろう。妹と二人きりでなければわからないほど、今まで聞いたことのない声色だった。 妹は優秀な審神者だった。大学を卒業してすぐ政府職員になって、上司の勧めで兼任しないか、と新しい本丸を任されたと言っていた。その時の表情は明るくて、自分の成果を認められたと嬉しそうにしていたのを覚えている。 「……折っちゃったの」 か細い声で話す妹に、なんと声をかけたら良いかわからなかった。あ……とか、そう……とか言った気がする。 妹が最初に選んだ刀で、ずっと一緒に戦ってきた一振り。妹が見せてくれた写真や、たまに聞かせてくれる話の中でしか知らない刀。 「あのひと、この前こんなこと言ってたんだよ」 前回帰ってきた時に笑顔で教えてくれた。内番で馬に顔を舐められて、少し嫌そうな顔をしながら馬の背を撫でていたこと。甘いものが好きで、おやつが豆大福だった時は余りが出ないか厨の周りをうろうろしていたこと。万屋で買っていた新しい湯呑みが、すごく真緑だったこと……。そんな、なんでもない日常の話。いつも、彼や本丸での話をする時は楽しそうだった。 妹の話を聞きながら、妹が置いていった写真立てに視線を向けた。ボロボロの白い布を被り、その隙間から金髪の髪が覗いている。笑顔ではないが、力が抜けたような穏やかな表情だった。隣には妹と茶髪の神父のような格好をした刀が写っていた。 妹に視線を戻すのと同時に妹の声が止む。なみなみと溜まった涙が、瞬きとともに零れ落ちる。音もなく静かに泣く妹の肩を撫でようと手を伸ばして……けれど、そうすることはできなかった。 「私がもっとしっかりしてたらこんなことにならなかった」 「……そんな」 「私の責任だよ」 負の感情を煮詰めたような声だった。妹はそれきり、手で顔を覆って何も言わなくなってしまった。次第に、部屋に啜り泣きが響く。気の利いた言葉も浮かばず、大切な人を亡くした経験もない私は、ただ妹の前にティッシュを置くことしかできなかった。 ———————— ・フックのある文を置いた後に回想に入るなら、どこかでその文を再登場させてここから現在になろますよと示した方がわかりやすくはある ・研究室の雑誌会→伝わりにくい。この小説で語り手が科学系の研究室に所属していることによる伏線や意味がないため、描写がくどくて蛇足。シンプルに何か作業をしていたら来客がありましたよ、でいい。 ・来客が来た→頭痛が痛い、みたいになってる。 ・リビングに妹を座らせた。奥側の左側が妹の定位置だった。→床?椅子?ソファ?どこに座ってんの?となったので。 ・あ……とかうん……とか言った気がする→直前が折っちゃったのという独り言のような報告なので、そう……の方が流れが自然。 ・私は妹の話を聞きながら、写真の中の妹の初期刀を見ていた。→シリアスな話してんのに何よそ見してんの?てか何(媒体)で見てんの?となったので。写真立てならチラ見させやすくてシリアスな空気も壊れにくい。 文章を合体させても伝わるところは合体させちゃう。短文で~~た。~~た。が続く作文ぽいので。 ・茶髪の神職→石○丸?となったから神父のようなの方が後半で出てくる前にはせだとわかりやすい。 ・妹の声が止んだ。ハッとして顔を見た。→ハッとするほど気を取られてたなら声が止んだことにもすぐ気付かないのでは?と思ったので、顔を見るのと声が止むのを同時に変更 ・いつもより数段暗い声だった。→いつもと違うという表現は直前に出ているので、重複にならないよう声の暗さに注目する ・電灯は寿命を迎えて、チカチカと瞬いていた→序盤の「電球が古くなっているのか、少し薄暗い」から急に寿命迎えすぎ。エモ狙いすぎてて急に何?となる。 ・私は何も言うことができず→何も言えない理由は? ・ただ妹の前にティッシュを置いた→ただ妹の前にティッシュを置くことしかできなかった。で大切な妹の役にも立たない慰めもできないという無力感。 ・横書きweb小説ならもうちょっと改行などを見直さないと読みにくい。ツリーに別パターンを載せます。こっちはシーン転換で空行1行。段落下げあり。会話文の前後は空行なしの縦書きでも読みやすいパターン。
「もう辞めたい」 次の研究室で行う論文紹介の準備をするためパソコンに向かって作業をしていると、突然ドアベルが鳴った。来客かと急いで玄関に向かうと妹が立っていた。 外はもう日が落ちて、玄関から漏れた光で照らされた妹の顔色は悪かった。何日も寝ていないのだろうか、目の下にクマができている。生気がない顔、というのはこういうことなのだろうか。帰ってくる前の連絡もなかった。突然の短期の帰省でも必ず連絡を入れるのに、だ。 恐らく、何かがあったのだろう。嫌な予感がして、いつものように笑顔で迎えることができなかった。 「玄関じゃ、なんだから」 そう言って部屋に入るよう促すと、妹は黙って靴を脱いだ。普段なら玄関で出迎えた瞬間から、ずっと私に本丸の話をしているのに。家の廊下はしんとして、私たちが歩く音だけが鈍く響いていた。リビングに入ると電球が古くなっているのか少し薄暗くて、そろそろ変えなきゃなと思いながら妹を座らせる。向き合うように置かれている2人掛けのソファ。片方はリビングの扉を背に、もう片方は窓を背にしている。その窓側にあるソファの左側が妹の定位置だった。妹は黙って俯いている。 「もう辞めたい」 沈黙が続いてどれくらい経っただろう。妹と二人きりでなければわからないほど、今まで聞いたことのない声色だった。 妹は優秀な審神者だった。大学を卒業してすぐ政府職員になって、上司の勧めで兼任しないか、と新しい本丸を任されたと言っていた。その時の表情は明るくて、自分の成果を認められたと嬉しそうにしていたのを覚えている。 「……折っちゃったの」 か細い声で話す妹に、なんと声をかけたら良いかわからなかった。あ……とか、そう……とか言った気がする。 妹が最初に選んだ刀で、ずっと一緒に戦ってきた一振り。妹が見せてくれた写真や、たまに聞かせてくれる話の中でしか知らない刀。 「あのひと、この前こんなこと言ってたんだよ」 前回帰ってきた時に笑顔で教えてくれた。内番で馬に顔を舐められて、少し嫌そうな顔をしながら馬の背を撫でていたこと。甘いものが好きで、おやつが豆大福だった時は余りが出ないか厨の周りをうろうろしていたこと。万屋で買っていた新しい湯呑みが、すごく真緑だったこと……。そんな、なんでもない日常の話。いつも、彼や本丸での話をする時は楽しそうだった。 妹の話を聞きながら、妹が置いていった写真立てに視線を向けた。ボロボロの白い布を被り、その隙間から金髪の髪が覗いている。笑顔ではないが、力が抜けたような穏やかな表情だった。隣には妹と茶髪の神父のような格好をした刀が写っていた。 妹に視線を戻すのと同時に妹の声が止む。なみなみと溜まった涙が、瞬きとともに零れ落ちる。音もなく静かに泣く妹の肩を撫でようと手を伸ばして……けれど、そうすることはできなかった。 「私がもっとしっかりしてたらこんなことにならなかった」 「……そんな」 「私の責任だよ」 負の感情を煮詰めたような声だった。妹はそれきり、手で顔を覆って何も言わなくなってしまった。次第に、部屋に啜り泣きが響く。気の利いた言葉も浮かばず、大切な人を亡くした経験もない私は、ただ妹の前にティッシュを置くことしかできなかった。 ———————— ・シーン転換に空行複数、会話文前後に空行1行、段落下げなしのよくある横書きweb小説パターン
え!すごい!プロの方ですか? とても素敵に書いていただきありがとうございます! 丸パクリはまずいと思うので、表現の参考にさせていただきます
「もう辞めたい」 玄関に立ち尽くす妹は、生気のない顔でそう呟いた。 その瞬間、雑誌会の準備も論文の下読みも明日にすることにした。 帰宅前にあるはずの連絡も、真っ先にあるはずのただいまもなかった。なにより、外は日が落ちて暗く玄関から漏れ出る光も心許ないのに、何日も寝ていないのであろうことが明らかにわかるほどの顔つきだったから。 「玄関じゃ、なんだから」 家の廊下はしんとして私たちが歩く音だけが鈍く響いていた。 リビングへ連れて行き、妹の定位置に座らせた。奥側のソファの、左側。電球が古くなっているのか、少し薄暗い。妹は黙って俯いていたが、しばらくしてぽつりと口を開いた。 「……折っちゃったの」 妹は机の角を眺めながら戦場で起きたことを話し始めた。 (ここに何が起きたのか要約でいいから書いた方が良い。ぼーっと写真見てないで妹の話を聞いたれ) 妹の声が止んだ。ハッとして顔を見た。妹の頬を涙が伝っていた。 「私がもっとしっかりしてたらこんなことにならなかった」 妹が手で顔を覆う。 「……そんな」 「私の責任だよ」 妹はそれ以上何も言わなかった。部屋に啜り泣きが響く。私も何も言うことができず、ただ妹の前にティッシュを置いた。 妹は優秀な審神者だった。大学を卒業してすぐ、政府職員になった。上司の勧めで兼任しないか、と新しい本丸を任されたと言っていた。 帰ってくる度に、妹はその人たちの話をしてくれて、写真を見せてくれた。 「あのひと、この前こんなこと言ってたんだよ」 内番で馬に顔を舐められて、少し嫌がっていたけど、馬の背を撫でていた。甘いものが好きで、昨日のおやつは豆大福だったから、あまりが出ないか厨の周りをうろうろしていた。この間、万屋で新しい湯呑みを買っていて、それがすごく真緑だった……。そんな、なんでもない日常の話。 私は本丸に行ったことがなかったし、彼らに会ったこともなかった。でも、とある一人の顔だけはありありと思い出せた。妹が毎回、その人の話をしていたから。 白い布を被り、その隙間から覗く金髪の髪を。口元は笑ってはいないが、力が抜けて穏やかな表情を。 妹が最初に選んだ刀で、ずっと一緒に戦ってきた一振り。折れてしまい、今はもういない彼。 しばらくして、妹は本丸を離れる決断をしたようだった。本丸そのものを手放し、もう二度と審神者に戻らない。本気でそう思っているようだった。だから私は提案した。 「……私が引き継ごうか?」 「え?」 「良さそうな後任の人、まだ見つかってないんでしょ」 「でも……」 「大丈夫だよ、多分」 全く自信はなかった。大丈夫。そう言い切って妹を安心させたかったけれど、多分、と無意識に付け足していた。表情にも出ていたと思う。けれど妹は少し微笑んだ。 「……ありがとう」 もっとも、後任云々なんて建前だけど。引き継ぐ、でなく、預かる、のつもりだった。 一度他人に譲渡した本丸を、あとから簡単に元の審神者に戻すのは難しい。もし、妹がまた戻りたくなった時、帰れる場所を残しておきたかった。 いつか戻る気になったら、戻っておいで。……この本音は、きっと妹の重荷になる。 そうして私は審神者になった。 ・~た。が続くところはちょっとリズムが悪い。 ・誰がどの台詞を喋ってるのか前後一、二文でわかると良い。登場人物が出てきたばかりの冒頭、それから姉・妹は口調で差分しづらいので特に。 ・姉的に冒頭時点で一番親しいのは妹だから、聞き伝えの刀剣たちの記憶も妹紐付けの形にした方がよさそう。 ・論文も研究会も以降とくに絡まないなら軽くでいい。SciFinderもいらない。専門用語は界隈外が「?」ってなるため。 ・妹想いだけどぶきっちょな姉、妹が大事な本丸を専門外の姉に任せてもいいと思える姉の人柄を妹への対応や心理で示せると姉視点で没入できると思う。
え!すごい!!自分のとまるで違います わざわざ書いていただきありがとうございます! 参考にさせていただきます!
読めはしたけど面白くなかった ほぼ感想に近くてごめん 特に違和感があって印象に残ったところ ・姉がいきなり自分の家の玄関の電球古くなっているのか、とか他人目線なところ。自分の家じゃないのか?あとリビングの電球とかチカチカしてたら流石に変えない?姉めっちゃ貧乏でその描写とかだったらわかるけど。もしかして古くなってる電球ってリビングの事? ・それがすごく真緑だった……。 え?だからなに???ってなる。ここはもっと共感できそうな描写でいいのでは? ・隣には妹と茶髪の神職を思わせるような格好をした男が写っていた。 ここなんで急に長谷部の匂わせが必要なの?姉は長谷部とカップリングになる伏線かな~と思って読んだら全然関係なくて謎だった。ここなくても「妹が見せてくれた写真たちにも、よく写っている刀だった」って文章もあるしこれだけで十分では? ・急に視点が変わる。あまりにもシームレスすぎて混乱して集中が途切れる。何度か戻らないといけなくてイライラした。 ・二本目の国広が登場するところ、漫画とかだったら絶対見開きシーンだと思うので他の要らない描写削ってもっとここ印象的に書いてほしい。 ・飲み会のシーン。いらなくね?夕食を持って席を立ったところで途中から走り出して悔しい、って泣くのじゃダメなの? ・「今の国広のことはこれから知っていけば良いよね」国広と主の間を、少しぬるい風が吹き抜けていった。白い布が揺れた。 ここも絶対漫画だったら大ゴマなのでもうちょっと心情描写増やしてもいい気がする ・追加ストーリー蛇足すぎる。妹の結婚必要?長谷部も大事なところで姉に思いを馳せてるの何で?何かの匂わせなの? ・長義とのわだかまり?も解消しました~みたいな描写必要?急に時間がすべて解決するな。そもそも長義もこの物語に必要??? ・ハピエンでもバッドエンドでもないビターエンドみたいなのがやりたいんだろうな、っていうのは伝わるけど、読む側からは消化不良感が残るので難しい。 そういう展開な分長さが必要なのもわかるけど、その分結局なにを見せられたんだ?ってなるし、そういうのやりたいならもっと感情の動きとかがわかるような心情描写絵をもっと増やしてほしい。 姉や二本目がもっと終盤の展開に展開に納得できないとか、葛藤とか、強い感情があれば少しは共感できたかも。 全員何考えてるかわからないというか何も考えてなさそうで全然感情移入できない。
後半でハッピーになる話を書いたつもりでした…汗 なるほどわかりました! 感情移入できるような文章になるように修正がんばります!
追加で 漫画なら大ゴマっていうのがすごくわかりやすくてしっくりきました! ずっとレポートや小論文を書いてきていたので平坦に均等に順番に書く癖がついていたみたいで、カメラに例えるなら定点カメラで撮影しているような感じだったようです 他の方も書いてくれたのですが視線があちこちにいっていて画面酔いを起こしていたみたいなので カメラマンが撮るように人の動きを追ったり、ズームしたりしたら良いと理解しました 一番わかりやすかったです!ありがとうございます!!
「文章が素人なこと」を気にされているようですが、それらについては他コメさんが指摘されているので、内容について。 ちょうど参考になるトピが立ったので、それにそって内容を整理してみてはいかがでしょうか。 文章をいくら修正しても、何を表現したいかがブレていると上手くいかないので。 小説初心者のためのチェックポイント https://cremu.jp/qa/c8279a1c-625a-4fea-a120-4ad96e… まずは初心者トピの1コメさんが書かれている[①テーマ設定]をトピ主さんの言葉で教えてください。 「テーマ」と書かれていると「そんな壮大なこと考えてない…」となってしまいがちですが、初心者トピの1コメに書かれているように 「話のテーマや方向性や主題や読者に伝えたいことや、読後にどういう気持ちになってもらいたいのか、作者が書きたいことは何なのか?」です。 例も書かれているので、参考に考えてみて、私のこのコメの返信にて言語化してみてください。 小説の形にしたということは、小説を書いた動機というか、トピ主さんが表現したかったことがあると思うので、トピ主さんなりの言葉で言語化されるのを楽しみにしています。
コメントありがとうございます! この小説で書きたかったことを書きました 自分の選択への責任と、それに伴う後悔。できない自分を、そのまま受け入れること 読後感:読んでよかったと思える作品にしたい。読み終わった後に登場人物の選択が残り、あの時どうしたらよかったんだろうと考えてしまうような作品にしたい
コメ主です。 では次に[②プロット]はどうですか? 小説を書く前に立てたプロットは①を前提としたものになっていますか? トピ主さんがプロットをどのような形で作っているのか不明ですが、もしよければここに貼ってみて、①前提になっているか見比べてみたり各段落を一言で表したりしてみてください。
一番最初の文章はこれです↓ 初めて書いた小説なので、プロットというプロットになっていないかもしれませんが… 後半の長谷部周辺の話は話の軸がブレたのでかなり削りました 反対に姉と山姥切が仲良くなる周辺の話を増やしました 妹が優秀な審神者だったが初期刀(山姥切国広)を折ってしまい、悲しみのあまり審神者を辞めたいと言い出した。 一回他人に譲渡すると簡単に戻すのは難しいから、妹がいつか戻って来たいって言った時のために姉の自分が引き継ぐことにした。(妹は完全に辞めるつもりだったのでこのことは知らない) 本丸に来てからは真面目に勉強するもなかなか優秀な妹に追いつけず、結局本丸の運営は長谷部と長義がやっている。(妹の刀を折るわけにはいかないと中傷が出たら撤退とかしてたら、そんなことしてたら勝てないしお守り持ってるんだから行け!って怒られた。初心者かつコミュ症すぎて、演練でイベントの中には折れないものがあることを聞くことができず、秘宝の里とか折れないイベントも撤退したりして主導権がなくなった) そんな中、自分の代になって初めて手に入れた刀は妹がおった初期刀と同じ山姥切国広だった。本丸の刀たちは初めて手に入れた刀は二本目でも残そうと話していたが、よりによって国広だったのですごく気まずくなった。 自分の国広としか上手く話せなくて、飲み会は大体断ってたけど新人歓迎会だけは必ず参加することになってたので参加したら誕生日席で両隣が盛り上がってる中ぽつんで気まずかった。 国広と姉は最初はお互いのことを似てると思っていたが実感は全く似ていなかった。 自分の山姥切国広をはじめ、後から手に入れた刀の方が自分より本丸に馴染んでて焦燥感を感じるも本丸の一員として過ごすにはもう手遅れだった。 妹が立ち直って本丸に戻りたいと言った時、国広だけは手元に残しておきたいと思ったけれど、また山姥切国広だけがいない本丸にしてしまうのは、妹が気の毒だと思って山姥切国広を手元に残すのは諦めた。 姉は本丸を混乱させたらいけないと思って本丸に訪れることはやめて妹から送られてくる写真だけを楽しみにしてる。 続編 妹が本丸に戻ってから数年、国広に修行の打診が来た。国広の今の主は妹だけどその話を聞いた途端、姉のことを思い出さずにはいられなかった。修行に行ったら姉への気持ちまで変わってしまうのではないかと。姉なら修行行きなよって言ってくれるとはわかっていたけど、手紙になんと書いたらいいかわからず、修行に行く、とだけかいた。修行に行ったあとは、姉のことを思い出しても、大切に思うが胸が苦しくならず、過去のこととして受け入れられるようになった。 そんな中、長谷部と妹の結婚が決まる。姉と過ごした時間が長谷部を変えて、その変化を妹も好ましく思った結果のようだった。(姉の時のように自分でなんでも決めずに妹の意思を尊重する)。また妹と長谷部は一振り目の国広の思い出話をできるくらいになった。(一振り目と長谷部は親友で一振り目に主を頼まれていたのに、結局妹は一旦本丸をさることになって長谷部は後悔してた)姉は二度と本丸に入らないつもりだったが妹に結婚祝いにどうしても来て欲しいと頼まれて本丸を訪れた。 妹と姉が楽しく会話してるのをみて、刀剣男士たちはこんなに話すひとだったかと少し不思議に思った。しかし国広は元からこういう人だったと言うことをしっていた。 姉が帰る時、国広はもう追いかけたいと思わなかった。また会ったとき昔のように話せたらいいと思った。
まず、プロットが何なのか勉強しよう。クレムにも過去トピあるし、世の中に本も売ってる。 あと、『小説を書く前に立てたプロットは①を前提としたものになっていますか?』『①前提になっているか見比べてみたり各段落を一言で表したりしてみてください。』と書かれていることをやろう。
すみません、するように言われた内容の意味がよくわからなかったのでプロット?だけ送りました…アドバイスをもとにいらない部分を削ったのでその方で段落を書きます ①妹が突然帰ってくる、初期刀が折れたという ②妹の代わりに主をやるという→この段階で若干後悔している ③長谷部に教わる→すでに主ができない ④中傷で撤退する→怒られて悲しんでる ⑤戦績が悪化する、主導権が自分の手からうつる→勉強はしてるけどできない ⑥鍛刀→気まずい ⑦国広をどう思っていたか ⑧日常会話→仲良くなる前段階 ⑨国広目線の主 ⑩主より国広の方が先に仲良くなっている→嫉妬 ⑪やる意味がないと思いつつ勉強する ⑫国広が自分が二振り目だと知る ⑬一振り目と重ねてみていたことに気づいてこれから今の国広を知ろうという会話 ⑭妹目線で戻りたくなった独白(元の文にはなかったが、妹があっさりしてるのが違和感というので追記) ⑮戻りたいと言われて承諾する、今までのメモ帳を全て捨てる(メモ帳は追記) ⑯国広を手元に残したい願望とそれは良くないという思い→すごく後悔している ⑰妹のところへ行って欲しいという会話→自分の責任は果たしている ⑱姉が写真を見て泣きそう→とても後悔している ⑲国広目線で主のことを語っている→こちらもとても悲しんでいる 追加ストーリー(国広目線) ①修行の話を受けるか迷っている ②二人が仲良くなった時の話 ③姉の本丸での立ち位置 ④また会おう→姉にはそのつもりがなかった ⑤手紙を書く ⑥修行後の話 ⑦長谷部と妹が結婚するという話、長谷部から見た姉 ⑧また会おう、いつかね。が嘘だったと知る→でも来るなら良い ⑨門の前で少し話す ⑩結婚祝い ⑪今度はまた会おうと言わない→会ってよかった 前の返信に送った下書きにはあまり①がないような気がします…
36コメがプロットだと仮定して話を進めますね。 32コメで書かれている[①テーマ設定]が達成できるようなプロットになっているでしょうか? もしなっていないなら、[①テーマ設定]が達成できるようなプロットを新たに作り直す必要があります。 一旦全部ゼロにして作り直すも良し、36コメのプロットの中から使えるものは使い回すも良しです。 最初は起承転結もしくは三幕構成(知らなかったらググってください)をベースに考えてみてください。 結は[①テーマ設定]の「できない自分を、そのまま受け入れる」になるかと思いますが(コメ主がそう思っただけなので、違うようなら変更してください)、埋まってない起承転を結に繋がるように埋めてみてください。 起: 承: 転: 結:できない自分を、そのまま受け入れる。
返信ありがとうございます! 三幕構成調べました(知らない言葉を教えていただきありがとうございます!) 設定、対立、決着みたいな感じに書いていましたが馴染みがなくて上手く書けない気がするので起承転結で書きました 起:誰か(妹)のために生きる 承:自分の居場所(二振り目のこと)を見つける 転:自分の居場所を自分の手で手放す 結:上手くできなかった自分を受け入れる
それでは起承転結に枝をつけていきます。 具体的なエピソードであったり、場所の説明であったり、必要なことを書いていきます。 下の例は私が適当に書いたことなので(あえてトピ主さんの話とは違う内容で書いています)、トピ主さんの書きたい内容で書いてみてください。 私のは例なので各2〜3個しか書いてませんが、必要なことは全部書き出します。 なお、先に貼られている初心者トピの2コメにまたリンクがあり、そこの10コメに5W1Hを箇条書きする説明があるので、それを参考に5W1Hを書くのも良いと思います。 起:誰か(妹)のために生きる ・〇〇という場所 ・誰と誰がいる ・Aさんが資料を見ている 承:自分の居場所(二振り目のこと)を見つける ・〇〇な出来事がおきる ・誰が何する 転:自分の居場所を自分の手で手放す ・〇〇な出来事がおきる ・Bさんと口論になる ・CさんによってAさんとBさんが仲直りする 結:上手くできなかった自分を受け入れる
返信いただきありがとうございます! このタイプのSNSを使ったことがなかったので、見方を丁寧に説明していただきとても助かりました! 起:誰か(妹)のために生きる ・妹が初期刀を折り、本丸を辞める ・姉が本丸を引き継ぐ ・本丸を守ろうとする 場所:実家→本丸 誰:妹、姉 何:妹が初期刀を折る→妹の代わりに本丸を継ぐ いつ:冬 なぜ:妹の療養のため どうやって: 承:自分の居場所(二振り目のこと)を見つける ・怒られながら勉強する ・二振り目の山姥切国広が顕現する ・国広により本丸に自分の居場所を感じ始める 場所:本丸 誰:姉、山姥切国広 何:運営がうまくいかない→自分を認めてくれる人がいる いつ:冬 なぜ:普通に会話できる人ができたから どうやって:簡単な会話から次第に仲良くなる 転:自分の居場所を自分の手で手放す ・妹が本丸に戻ることを決める ・国広を自分のところに残したいと思う ・妹のために国広を妹の本丸に返す 場所:本丸→実家 誰:妹、姉、山姥切国広 何:妹に本丸を返す いつ:冬 なぜ:妹のため どうやって: 結:上手くできなかった自分を受け入れる ・本丸を離れる ・ 国広が姉との時間を覚えている ・本丸を離れてもそこで過ごした時間まで消えたわけではない 場所:実家 誰:姉、山姥切国広 何:写真だけを見る いつ: なぜ:お互いのことを忘れないから どうやって:時間をかけて乗り越える
エピソードはこれで全部ですか? 36コメのエピソードからだいぶスッキリしたように思います。 この起承転結で、32コメで書かれている[①テーマ設定]が達成できるようなプロットになっているでしょうか? コメ主は原作を存じ上げないので判断つかないのと、トピ主さんが納得しているかが重要なので確認です。 次に、このプロットが大丈夫であると仮定して、このプロットをベースにして中身を膨らましていきます。 もう少しプロットの状態でエピソードを細かく箇条書きしても良いかと思いますし、この状態から本文に入る人もいるかと思います。 これは人によってやりやすい進め方が違うため、トピ主さんに合っている方法を模索してみてください。 今回のプロットの状態と、トピ主さんが投稿された小説を比べると、小説のほうに不要な情報が多いように感じます。 冒頭だけでも「雑誌会、SciFinder、ACS」などは[①テーマ設定]を達成させるために必要な情報でしょうか? 皆さんも指摘していますし多くの添削で変更がなされている部分ですが、なぜ皆さんが指摘しているかというと、[①テーマ設定]を達成させるために必要な情報ではないとの判断からかと思います。 「いつも帰る前は連絡が来るのに、今日は連絡が来ていなかった。」これも誰の何の話か分かりませんし、前後と流れが繋がっていません。 初心者トピの1コメの[③描写]必要な情報が読者に伝わる順番で提示されているか? が、できていない状況です。 初心者トピの1コメの[③描写]をよく読み、[①テーマ設定]を達成させるために必要な情報は何なのかを念頭におきながら、本文を考えてみてください。 いちから考えてみるのも良いですし、今の本文を1文ずつ「テーマを達成させるために必要な情報か?」と確認してみるのも良いかと思います。 まずは本文の冒頭だけでも見直して、書いてみてください。
丁寧に説明されたのによくわかってませんでした…!! もっと詳しく書かないといけなかったようです 後ほど前の起承転結に詳しくしたもの、自分で書き直します 仕様をよくわかってなくてレスやこれ本体を消せないことに気づきました汗 私だけなら恥で済みますがコメントくれた皆さんのも残ってしまうみたいで申し訳ないです 「もう辞めたい」 玄関に生気のない妹が立っていた。私はその瞬間、次の研究室の雑誌会の準備を明日に回すことに決めた。ドアベルが鳴り、お客さんかと急いで玄関に向かったら、妹がいた。今日はいつも真っ先に言う「ただいま」すら言わなかった。なにより、外はもう日が落ちて暗く、玄関から漏れた光で照らされた妹の顔色は、たったそれだけの光でも明らかに悪いことがわかった。何かが起きている。嫌な予感からいつものように笑顔で迎えられなかった。 「玄関じゃ、なんだから」 妹は黙って靴を脱いだ。普段なら、玄関で出迎えた瞬間から、ずっと私に本丸の話をしているのに。家の廊下はしんとして私たちが歩く音だけが鈍く響いていた。向かい合うように置かれたソファのいつもの定位置に妹は座った。妹は黙って俯いている。 「……折っちゃったの」 二人きりのリビングでなければ聞こえないほどの声だった。妹は優秀な審神者だった。大学を卒業してすぐ、政府職員になった。上司の勧めで兼任しないか、と新しい本丸を任されたと言っていた。その表情は明るかった。自分の成果を認められて嬉しそうだった。 妹は机の角を眺めながら戦場で起きたことを話し始めた。私はなんと声をかけたら良いかわからなかった。あ……とかそう……とか言った気がする。妹が最初に選んだ刀で、ずっと一緒に戦ってきた一振り。私は、その刀に会ったことはなかった。妹が審神者になった頃も、私は本丸に行ったことがなかったし、妹が見せてくれた写真や、たまに聞かせてくれる話の中でしか、その刀のことを知らなかった。 前回帰ってきた時のことをぼんやり思い出した。 「あのひと、この前こんなこと言ってたんだよ」 妹は笑顔だった。甘いものが好きで、昨日のおやつは豆大福だったから、あまりが出ないか厨の周りをうろうろしていた。そんな、なんでもない日常の話。いつも彼や本丸での話をする時は楽しそうだった。 私は妹の話を聞きながら、妹が置いていった写真立てに視線を向けた。白い布を被り、その隙間から金色の髪が覗いている。口元は笑ってはいないが、力が抜けて穏やかな表情だった。 妹の顔に視線を戻すのと同時に妹の声が止んだ。妹の頬を涙が伝っていた。肩を撫でようと、手を伸ばしかけて、やめた。 「私がもっとしっかりしてたらこんなことにならなかった」 妹が手で顔を覆った。 「……そんな」 「私の責任だよ」 その声は震えていた。妹はそれ以上何も言わなかった。部屋に啜り泣きが響く。私は何も気の利いたことを言えず、ただ妹の前にティッシュを置いた。 雑誌会の準備を明日にまわす→妹第一な性格が出ると思ったのでのこしました 妹の様子がおかしい→その後の展開必要になると思ったので残しました 過去の妹の様子→比べることで妹の様子のおかしさがもっと出ると思ったので残しました 写真→見た目の説明と、後半の手紙の写真で同じように描写するために残しました 何も気の利いたことが言えない、ティッシュ→後々に出てくる不器用な感じが出ると思ったので残しました
素人すぎて、今まで教えようとしていただいてることが、何をしているのかよくわかっていませんでした汗 今はこう言う風にしようとしていると理解しました(元々絵描きなのでイラストで例えてます) 何を描く話なのか決める🟰何を描く絵なのか決める 起承転結・大筋🟰構図・大まかな形 プロット🟰メインのラフ 場面ごとの出来事・情報・感情を組む🟰背景・小物などを配置する 枝のプロット🟰色ラフ 文章にする🟰清書 本文🟰完成絵